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EC2の操作画面にて、パブリックIPアドレスの追加と削除を行ってみた

こんにちは、TKです。AWSでは2024年の2月1日からパブリックIPv4のIPアドレスに対しても費用が発生するようになりました。

ところが、EC2の作成時にパブリックIPv4のIPアドレスの自動割り当てを有効にしている場合、作成後に割り当てられているIPv4のIPアドレスを外すためには、次の手順を実施する必要がありました。

  • 追加でネットワークインターフェース (以下ENI) を作成し、インスタンスにアタッチする
  • Elastic IP を、上記で作成したプライマリ ENI に関連付ける
  • Elastic IP アドレスとプライマリ ENI の関連付けを解除する

※上記手順の詳細については弊社のブログにて紹介しております。
https://www.netassist.ne.jp/techblog/30409/

今回、AWSよりEC2の操作画面上にて上記の手順を実施せずとも、パブリックIPアドレスの追加と削除が実行できるようになったとアナウンスがありました。

AWS、自動的に割り当てられたパブリック IPv4 アドレスの動的な削除と追加をサポート

Amazon VPC は、EC2 インスタンスに自動的に割り当てられるパブリック IPv4 アドレスを動的に削除および追加するためのネットワークインターフェイス設定を発表しました。この機能により、EC2 インスタンスに自動的に割り当てられるパブリック IPv4 アドレスが不要になった場合、ネットワークインターフェイスのパブリック IP 設定を変更することで、パブリック IPv4 アドレスを削除したり、必要に応じて新しいパブリック IPv4 アドレスを割り当て直したりすることができます。これまでは、EC2 インスタンスに自動的に割り当てられたパブリック IPv4 アドレスを削除することはできませんでした。このアドレスは、EC2 インスタンスの存続期間中、ネットワークインターフェイス上に残っていました。

ネットワークインターフェイスのパブリック IP 設定により、パブリック IPv4 をより効率的に利用することができ、パブリック IPv4 のコストを削減することができます。自動的に割り当てられるパブリック IPv4 が不要になったお客様や EC2 Instance Connect Endpoint を使用して SSH でプライベート IPv4 アドレスを使用するように移行するお客様は、自動的に割り当てられたパブリック IPv4 アドレスを単純に削除することができ、自動的に割り当てられたパブリック IPv4 アドレスを持たない新しい EC2 インスタンスでアプリケーションを再作成する必要がなくなりました。

この機能は、すべての AWS 商用リージョンおよび AWS GovCloud (米国) リージョンでご利用いただけます。追加コストはかかりません。詳細については、VPC のユーザーガイドをご覧ください。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/04/removing-adding-auto-assigned-public-ipv4-address/の和訳

今回の記事では、実際にマネージドコンソール上にて試していこうと思います。

事前準備

今回のアップデート内容の検証時の比較用に、パブリックIPアドレスの自動割り当てを有効にしたインスタンス、無効にしたインスタンスをそれぞれ作成します。

有効にして作成

有効にした方のインスタンスは、パブリックIPv4アドレスが割り振られています。

無効にして作成

自動割り当てを無効にした方のインスタンスは、パブリックIPv4アドレスが何も表示されていない状態になってます。

実際に試してみる

自動割り当てを有効にした方のインスタンスで、有効から無効に切り替えていきます。

IPアドレスの管理という箇所から設定ができます。また、IPアドレスの管理へは下記の操作にて
移動することができます。

  • 切り替え対象のインスタンスにチェック
  • 右上の「アクション」をクリック
  • 「ネットワーキング」をクリック
  • 「IPアドレスの管理」をクリック

IPアドレスの管理に移動すると、「パブリックIPアドレスの自動割り当て」と記載されている下の
トグルボタンが右に移動しています。この状態になっていたら自動割り当てが有効化されています。
無効にするために、左にスライドさせ、保存ボタンを押します。

保存ボタンを押した後は、確認のポップアップが表示されます。確認ボタンを押して変更を反映させます。

設定変更後、対象のインスタンスの詳細タブを確認します。変更前は表示されていたパブリックIPv4アドレスが無くなっていることが確認できます。

最後に

今回のアップデートが来る前は手間がかかっていた作業が、簡単にできるようになりました。
AWSも含め、各ベンダーのクラウドの機能は日々アップデートしているため、今後のアップデートについても目が離せません。
ここまで、ご拝読いただきありがとうございます。

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