Application Load Balancerの新機能リソースマップを試しに使ってみた!
こんにちは、TKです。
直近、マネージドコンソール上にてALB関連の作業を実施していた際に
何やら見慣れないタブがありました。
調べてみたところ、AWSよりApplication Load Balancer(以下ALB)のリソースマップ機能がリリースされたとアナウンスがありました。
※下記の内容は、AWS公式からの発表内容の引用です。
Application Load Balancer が AWS マネジメントコンソールのリソースマップをサポートするようになりました
投稿日: 2024 年 3 月 8 日
Application Load Balancer (ALB) は、コンソール内のツールであるリソース マップをサポートするようになりました。これは、すべての ALB リソースとその関係を 1 つのページに視覚的な形式で表示し、ALB アーキテクチャを明確に理解できるようにします。
ALB のリソース マップには、ロード バランサーのリスナー、ルール、ターゲット グループ、およびターゲット間の関係が表示されます。この機能は、リソース間の関係とルーティング パスを強調表示し、ルール条件、ターゲット グループの健全性の概要、個々のターゲットの健全性ステータスなどの有用な追加詳細を提供します。簡素化されたユーザー インターフェイスにより、望ましくない構成を特定しやすくなり、適切な編集が容易になり、ロード バランサーの構成変更が視覚的に表示されます。リソース マップには、「異常なターゲット マップ」と呼ばれるフィルタリングされたビューもあり、トラブルシューティングを簡素化するために、すべての異常なターゲットとそれらに関連付けられたリソースが表示されます。
この機能は、すべての商用 AWS リージョン、AWS GovCloud (米国) リージョン、および中国リージョンで利用できます。ALB リソース マップの詳細については、ドキュメントを参照してください。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/03/application-load-balancer-resource-map-aws-management-console/ の和訳
今回はALBのリソースマップについて執筆していこうと思います。
どのような機能か
今回のアップデート前からある同じような機能として、Amazon Virtual Private Cloud (以下 VPC)のリソースマップ機能があります。
今回のALBのリソースマップ機能は、VPCのリソースマップ機能のように、ALB内にある各リスナー内のどのリスナールールが、どのターゲットグループに転送されるかといった、各設定同士の関連性を可視化し、一目で分かりやすくしてくれる機能です。
ALBのリソースマップを触ってみる
リソースマップは、確認したい対象のALBのリソースタブより操作ができます。
リソースマップの種類については、2種類あるようです。
概要
下記のように、概要タブでは現在ALBの設定内容(リスナー、リスナールール、ターゲットグループ、ターゲット)のそれぞれの設定がどのように関連しているのかを確認することが出来ます。
異常なターゲットマップ
こちらのリソースマップでは、ALBのヘルスチェックに失敗したため異常とみなされているターゲット及び関連するターゲットグループや、リスナールールを確認することが出来ます。
※今回は、Apacheを停止させて確認をしてみました
また、上記のどちらにも共通する内容として、「リソースの詳細を表示」を有効にすることでヘルスチェックに成功・失敗しているターゲットがいくつあるかといったより詳細な情報も確認することが出来ます。
リソースマップをエクスポートする
画面の右端にある「エクスポート」をクリックすると現在選択しているタブ(概要や異常なターゲットマップ)にて表示しているリソースマップをエクスポートすることが出来ます。
対応しているエクスポート形式は、PDF形式やプリンターでの印刷形式に対応しております。
今回は概要タブに表示されているリソースマップをPDF形式でエクスポートしてみます。
このように、リソースマップの表示内容をPDF形式で出力することもできます。
最後に
今回のアップデートが来る前までは、膨大な量のリスナールールのある環境などで
現在の設定を確認する際に苦労をしていた覚えがあります。
また、現在の設定内容を他の方へ共有する際などにも活用できそうだと感じました。
今後のアップデートが待ち遠しいです。