ドメインを手放すその前に – 【ドロップキャッチとその悪用方法について】
お世話になっております。
aobataです。
皆様はサイトを立ち上げる時、固有のドメインを取得され、
様々なサービスやコンテンツを配信されているかと思います。
ニュースサイト、コーポレートサイト、
ブログ、ショッピングページ、
一時的なキャンペーンなど、使用用途は発想が広がる限り無限にあると思います。
そのドメインも長きにわたる活躍の後、
役目を終えて廃止するタイミングがあると思いますが、今回はそれにまつわるお話です。
廃止されたドメインの悪用方法
廃止手続き完了後、ドメインは一定期間後にはだれでも取得が可能な状態になります。
元々アクセスがあり、検索サイトで評価が高いドメインの際は、ネット社会の悪い人の目に留まってしまうと、「これは良いビジネスになりそう」と、大変なことになります。
悪用方法①コピーサイト
まず、そのページのデータを複製し、本来のサイトそっくりのコピーページを用意します。
その後、そのドメインが廃止になるのを待ち、こっそり取得します。
そして用意しておいたコピーページとドメインを紐づけると、あたかも一時期見れなかった人気サイトが帰ってきたように見えてしまうのです。
そうとは知らずブックマークを久々に開いたユーザー様がその偽サイトにアクセスしてしまうと、ドメインやURLがあっているからとそこで商品を購入してしまう、個人情報を入力してしまう等、詐欺被害にあってしまいます。
また、運営会社の記載までコピーされたサイトだと、身に覚えのない訴えや苦情が来てしまうかもしれません。
うちは商品サイトも個人情報の入力ページも無いから大丈夫!と思っていても、
すでに手を離れたホームページは新たな購入の部分を追加も編集も可能です。
今までなかったから大丈夫、という保証はございません。
悪用方法②メールアドレスの詐称
また、当然ですがメールアドレスも新たに作る事ができてしまいます…
通常はどの様なメールアドレスが作られているかは分からないはずですが、第3者がアタリをつけてアカウントを量産したり、すでに公開されているメールアドレスを作る事で、知らず知らずに情報が漏れてしまう可能性があります。
例えば「example.com」のドメインとメールアドレスが悪用された時は、以下の様になります。
(悪用前) 知人グループの1人 -> info@example.com -> 自分
(悪用後) 知人グループの1人 -> info@example.com -> 新たにドメインを取得した第3者
どこかの誰かに転送設定が残っていて、自分宛てのメールが違う人に利用されることだってあります。
こんなことが起きないように、ドメインの廃止の際は、注意が必要です!
ドメイン廃止に関わる悪用対策
上記の様なドメインの悪用を防ぐ為、サイトの閉鎖=ドメインの廃止と考えず、以下の様な対策を行う必要があります。
悪用対策①サイトの閉鎖アナウンスページの掲載
サイト廃止する際は、閉鎖のページを作り、一定期間ユーザーへの周知が浸透するまで残しておく事で対策が可能です。
またリダイレクトで新しいサイトへの転送するドメインも見かけますが、ユーザー様がサイトをブックマークされている可際に、「このサイト・ドメインは閉鎖した」と明確に分かるような対策とはならない為、注意が必要です。
悪用対策②サイト閉鎖後のドメインの保持
サイトの閉鎖が無事終了し、閉鎖のアナウンスが浸透した際でも、一定期間ドメインは保持する事を推奨致します。
ドメインは取得さえしてしまえば、誰でもその瞬間からドメインの正式な所有者になってしまいますので。。。
皆様も廃止の際、
ご決断の前に少しだけ考えてみて下さい。