【ネットアシストニュースレター | Vol.7 】
「政府御用達クラウド」 決定!
改めてAWSとGCPを比較してみた
先日デジタル庁からガバメントクラウド*が発表されました。
選ばれたのは世界シェア1位のAWSと3位のGCPでした。(ちなみに世界シェア2位はAzureです。)どちらもすでに国内で人気も知名度もあるクラウドサービスですが、今回の発表が更なる追い風になるかもしれません。この機会に、以前からある「AWSとGCP、どちらがよいのか?」という疑問について改めて比較をしていこうと思います。これからクラウドの利用を検討されている方の参考になれば幸いです。
*ガバメントクラウド 中央省庁や自治体が業務で利用するシステムを共通化して共同管理する事でセキュリティに優れコストを抑えた環境を 整備する構想に利用するクラウド環境
基本情報
どちらも使った分だけ支払う従量課金制で、支払い方法はクレジットカードです。そのため利用開始にあたってのハードルはあまり違いがありません。AWSの方がサービス開始が2年ほど早いこともありサービス数・リージョン数では優位です。
AWS | GCP | |
提供元 | Amazon | |
サービス開始時期 | 2006年 | 2008年 |
概要 | クラウドサービスの中では 最も歴史が長く実績・信頼性がある | Googleと同じインフラを利用可能。 |
料金 | 従量課金 | 従量課金 |
支払方法 | クレジットカード | クレジットカード・PayPal |
サービス数 | 205種類以上 | 170種類以上 |
リージョン数 | 25 | 24 |
利用している 国内企業 | 全日本空輸株式会社(ANA) 株式会社フジテレビジョン 株式会社カプコン 株式会社NTTドコモ 株式会社ジャパンネット銀行 株式会社クレディセゾン 等 | 株式会社三菱UFJ銀行 株式会社ジェーシービー アスクル株式会社 株式会社LIXIL 株式会社スクウェア・エニックス 日本テレビ放送網株式会社 等 |
基本サービス
下の一覧表でもわかるように、仮想サーバー、DB、ストレージなど基本的な機能はどちらのクラウドサービスでも提供されています。
AWS | GCP | |
コンピューティング (仮想サーバー) | Amazon EC2 | Compute Engine |
ブロックストレージ (データディスク) | Amazon Elastic Block Storage | Persistent Disk |
データベース | Amazon RDS Amazon Aurora | Cloud SQL Cloud Spanner |
ファイルストレージ | Amazon Elastic File System | FileStore |
オブジェクトストレージ | Amazon S3 Amazon Glacier | Cloud Storage |
CDN | Amazon CloudFront | Cloud CDN |
ここまでの内容だと、どちらでもよいのでは?と思いますが、サービス提供のスタンスと背景を見ていくと違いが出てきます。
スタンスと背景
AWS 「カスタマーファースト」で新サービスのリリースや価格見直しも随時行います!」
世界最大のECサイトAmazonを運営するAmazon社が提供している世界で最も使われているクラウドサービスです。2006年のクラウド創成期から提供を開始し、現在のサービス数は200以上。毎年新しいサービスもリリースされています。拡張性や柔軟性に優れ、サービスが多岐に渡り「AWSの機能でなければ実現できないサービス」も多く存在します。(弊社で運営している「Savamoni.」もAWS環境で実現したサービスです。)
GCP 「もしよかったらGoogleのインフラネットワークをビジネスに使っても良いですよ!」
Google検索やGmail・youtubeなど世界規模でサービスを展開しているGoogle社が提供しているクラウドサービスです。AWSの後塵を拝する形で2008年からサービス提供をしています。Googleの各種サービスで利用している高機能なインフラ環境をユーザーも利用することができます。Google検索の検索エンジンを運用しており、世界規模のサービスも数多く展開しているので、ビックデータ解析やワールドワイドな展開が必要な案件が得意です。
特徴まとめ
AWS
・クラウドサービスの第1人者で多くの実績と高い信頼度。
・サービスの種類が豊富でさまざまな用途に活用できる。
(AWSでなければ実現できないケースも有る)
・料金の見直しが定期的に行われるので、利用中もコストを下げることができる。
GCP
・Google製サービス(GmailやMap等)との親和性が高く連携がしやすい。
・Google検索を運用するインフラなのでデータ分析に向いている。
・世界規模のサービスを数多く展開しているのでグローバル展開をしやすい。
結論
もしビックデータ解析が目的ならばGCP。まずはクラウド化をしたい。今後、環境の拡張や機能の追加を計画している場合はAWSがおすすめです。(もしクレジットカードでの支払いが社内経理上難しいという場合はネットアシストで請求代行も出来ます。)
補足
今回ガバメントクラウドには選ばれませんでしたが、クラウド環境の選択肢としてはさくらインターネット社やIDCF社といった国内のクラウドベンダーもあります。国内のサービスの場合、AWSやGCPと違い、定額での利用が可能等のメリットがあります。「クラウドサーバが必要だがどこがいいか分からない。」時は要件にあったクラウド環境をご提案しますのでお気軽にご相談ください。
コーポレートサイト リニューアル!
先日、ネットアシストのコーポレートサイトをリニューアルしました! 使いやすく洗練されたサイトに生まれ変わりましたので、ぜひこれを機にサイトを覗いてみてください。リニューアルのポイントは以下の4つです。
1. デザインの一新
2. メガメニューの導入
3. 資料ダウンロードの設置
4. 情報コンテンツの整理
それでは一つ一つの項目を詳しく説明していきましょう。
1. デザインの一新
リニューアル前のサイトも悪くはなかったのですが、やはり年月が経過するにつれ、デザイン面で少々古臭さを感じるようになっていました。リニューアルを機にデザインを一新し、よりスマートで洗練されたコーポレートサイトに生まれ変わりました。
2. メガメニューの導入
メガメニューを実装したことで、どのページからでも好きなページへ瞬時に移動できるようになりました。メガメニューというのは、ヘッダーの項目にマウスを乗せることで表示されるメニューのことです。以前も似たような機能はありましたが、リニューアルを機に情報を整理し、デザインも一新したことで、見やすさと使いやすさが大きく向上しました。
3. 資料ダウンロードの設置
今回新しく資料ダウンロードのページが誕生しました。リニューアル前には個別の資料をダウンロードする機能はなかったのですが、今後は各フォームからお申し込みいただくことで、どなたでも簡単にネットアシストの資料を入手することができます。掲載する資料は今後も増やしていく予定なので、ぜひ興味のある資料をダウンロードしてみてください。
4. 情報コンテンツの整理
情報コンテンツについても今まで以上に見やすく、そして探しやすくなっています。まず、リニューアルを機に今まで一つだったブログを、「スタッフブログ」と「テックブログ」の2つに分けることになりました。スタッフブログでは社員の日々の業務や日常的な話題を、テックブログでは技術的なお役立ちコンテンツを更新しています。また、「導入実績」や「よくある質問(FAQ)」の情報を整理したり、「用語説明」のコンテンツも新設しました。
これからもサイトの改善は続きます!
今後も皆様にとって便利で使いやすいサイトになるよう、日々改善活動を続けていきます。情報コンテンツもどんどん増やしていく予定なので、ぜひ一度ネットアシストのサイトをご覧になってみてください!
12月7日 改正個人情報保護法に関するセミナー開催(終了済)
2022年4月に全面施行される【改正個人情報保護法】について、弁護士法人戸田総合法律事務所の中澤佑一弁護士を講師に迎え、Webセミナーを開催いたします。 当日は改正個人情報保護法についての解説や、情報漏洩に関する判例の紹介、セキュリティサービスのご案内を予定しています。事前に募集した質問に中澤弁護士が回答をするお時間もあるので、ご興味がある方はこの機会にぜひご参加ください。
改正個人情報保護法とは…?
個人情報の保護に関する基本方針を定めた個人情報保護法が2003年に成立しました。3年ごとに見直しが発生するため、2020年6月に改正個人情報保護法が成立し2022年4月に全面施行が確定しています。
個人情報の漏えい・改ざんなどのインシデントについて、個人情報保護委員会への報告と被害者本人への通知が義務化される点や法令違反に対するペナルティが強化されるなどの変更点がアナウンスされています。
講師紹介
弁護士法人戸田総合法律事務所 中澤佑一弁護士
IT専門弁護士として削除請求やプロバイダ責任制限法に基づく発信者情報開示請求などのインターネット関連事件や、知的財産関連の法律問題を中心に活動しています。
埼玉弁護士会所属
東京学芸大学環境教育課程文化財科学専攻 卒業
上智大学大学院法学研究科法曹養成専攻 修了
2011年 戸田総合法律事務所設立
2015年 弁護士法人戸田総合法律事務所 代表弁護士
海事補佐人
情報法制研究所上席研究員
セミナー詳細
『セキュリティ対策が必要不可欠な時代に IT専門弁護士が徹底解説!
これだけは抑えておきたい「改正個人情報保護法」のポイント』