クラウドのバックアップについて
こんにちは営業部の【けーえむ】です。
クラウドサービスで自治体データが消失してしまったニュースが 話題になってますね。
毎回この手の障害の時に出てくる話が【バックアップ】
についてです。『クラウドサービスなんだからバックアップ
は取っていて当然 』 といったコメントを必ず見かけます。
このコメントは正しいとも言えるし、間違ってるとも言えます。
クラウドサービスでもIaaSと呼ばれる(Infrastructure as a Service)
ではバックアップはオプションサービスになっています。
比較的クラウドサービスは可用性に優れており、クラウドの
システム自体を冗長化しています。
しかし、物理サーバーのRAID1と同じように冗長化はバックアップではありません。
マスター側のデータが壊れると冗長先のデータも壊れてしまうのです。
その為、IaaSではサービス約款上、データが消失してしまった場合、
初期状態に戻すことまでしか担保されていないのです。
※IaaS提供会社例
AWS(Amazon Web Service)、GCP(Google Cloud Platform)
Microsoft Azure、さくらのクラウド、IDCFクラウド、ニフクラ等
SaaS(Software as a Service)もクラウドサービスと呼ばれます。
IaaS事業者の環境に自社のサービスを構築して提供するサービスとなります。
こちらは【IaaS事業者の環境に自社のサービスを構築】する
訳ですから、SaaS事業者がバックアップを取得するか否かを
選択しています。ユーザーとしてはSaaS事業者にはバックアップ
は取って欲しい所です。
取得している場合においても100%使用できるかは担保できませんので、
バックアップを取得してるSaaS事業者でも障害時のデータを
保証しているサービスは少ないのではないかと思います。
※SaaS提供会社例
サイボウズ(グループウェア)、ラクス(メール管理、配信代行)等
このようにクラウドサービスと呼ばれるものの中でもIaaS提供会社は
インフラの状況か環境、バックアップ手段は提供するが、バックアップは
取得していない。※一部取得しているベンダーも有
SaaS事業者の場合、バックアップを取得しているサービスもあれば、
ないサービスもあります。
障害は起きない事に越したことはありませんが、例えばハードウェアの
ファームウェアで起きる障害等については防ぐのが困難です。
オンプレ、クラウドどのサーバーにおいても、データは消失する
可能性があるものとして、必ずバックアップを取得しておいて
欲しいと思います。
ネットアシストではバックアップの設定代行や、
一部のクラウドやVPS等のバックアップサービスが無い
クラウドサービス向けの、バックアップ用ストレージ
サービスを提供しています。