第3回 クラウドとは|初心者向けにざっくり説明!インフラ基礎知識
いつもネットアシストのブログをご覧いただきありがとうございます。
インサイドセールスのcoです。
最近、ITに限らず、家電やTVCMなどいろいろな場面で「クラウド」
というキーワードを耳にします。
ということで、第3回目はクラウドについてざっくりと説明します!
■第3回 「クラウド」とは
「・・・で、『クラウド』」って何ですか?」と質問されると
明確な回答が難しく、許されるならニュアンスで何となく答えたく
なってしまいます。(笑)
というのも「クラウド」は対象となるサービスがとても幅広いからです。
一般的にはIaas・Paas・SaaSという異なる3つのサービスを総称して
「クラウド」と呼んでいます。
「クラウド」とはおもに「クラウドコンピューティング」の事を言い
「雲」という意味になります。
「クラウド」と呼ばれている由縁は諸説ありますが、
これまでの物理サーバーのような実態がなく、インターネットを通じて
どこからでも利用できる、まるで「雲の上にあるよう」だから
とCoは聞きました。
ざっくりとしたサービスの分類と内容は以下になります。
【Iaas(イアース)】Infrastructure as a Service
サーバーやネットワークといったインフラ環境のみを事業者が提供し、
OSやミドルウェアなどは利用者が必要に応じて自由に選択し利用できる
サービス となります。
「今あるインフラ環境をクラウド化したい。」
という場合にはこのIaasを利用することが多いかと思います。
弊社の保守代行サービス「MSPアシスト」が活躍するのも主にこのIaasになり、
具体的には「AWS」の『EC2(Elastic Compute Cloud)』や
「GCP」の『GCE(Google Compute Engine )』がこれにあたります。
【Paas(パース)】Platform as a Service
インフラ環境にプラスしてOS・ミドルウェアまでを事業者が提供している
サービスとなります。
あらかじめソフトウェアまで一式セットで用意されているのでIaasに比べて
手軽に利用することが出来ますが、利用できるソフトウェアについては
用意された物のみの為Iaasで環境を作成した場合に比べて制限があります。
開発者向けの環境を提供しているものが多く、
具体的には「GCP」の『GAE(Google App Engine)』や「Heroku」が
これにあたります。
【SaaS(サース)】Software as a Service
インターネットを通じて事業者がアプリケーションを提供するサービスとなります。
日常の中で何気なく利用しているサービスも多く、他の2つに比べて専門的な知識が
無くても手軽に利用することができるのも特徴です。
具体的には一般の方にもなじみの深い「Gmail」や「Dropbox」がこれにあたります。
■クラウドの特徴「伸縮性」と「即効性」
「エラスティック」と表現されたりもしますが、必要な時に必要な分だけを利用できるのも
「クラウド」の大きな特徴です。
クラウドが普及する以前、物理サーバーでサービスリリースをしようとした場合には、
あらかじめ必要なスペックを計算してサーバー本体を買い、データセンターや自社に設置。
そこから必要なアプリケーションをいれて動作検証して、サービスリリース。
そのため、社内処理なども含めるとサーバーの手配には数か月~1年という年月が必要でした。
そのうえ、実際に運用を始めてみたらサーバーのスペックが足りないから再購入。
想定よりもオーバースペックで無駄にコストがかかってしまった。
ということも起こりました。(・・・自分がこの担当者だったら冷や汗ものです)
その点、クラウドサーバーはインターネット上から事業者と契約しすぐに利用することができ、
サーバーのスペックも利用していく中で必要に応じてUP・DOWNをすることが可能です。
こういった特徴にメリットを感じ、近年ではクラウド環境の利用を検討する企業が増えています。
ちなみに、
利用状況にもよりますが同等のスペックの場合、専用サーバーよりもクラウドの方が割高になります。
予め必要なスペックが決定していて、長期での利用予定であれば、専用サーバーという選択肢も有効です。
「クラウド」について説明をしようとすると“あれ”も“これ”もと書きたくなってしまいますが、
ブログタイトルのとおり「ざっくり」なので、第3回はここまでです。
(続きはまた別の機会に)
今回もざっくりといいつつ、長文になってしまい申し訳ありません。
最近よく耳にするから「クラウド」にしようと思っていたけど、
このブログを読んだら、自社の場合はどんな種類のサーバーがよいのかわからなくなってきた・・・。
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