ランサムウェア対策のクラウドストレージ利用
営業部のnabeです。今年は梅雨が短く、あっという間に夏がやってきましたね。最近は水不足、電力不足と、色々とエコを実践する必要がありそうです。
猛威を振るうランサムウェア
最近のIT関連のニュースと言えば、ランサムウェアの被害報告が増えています。ランサムウェアとは、ご利用中のパソコンやサーバーのデータを暗号化して利用できない状態にして、元の状態に戻す事と引き換えに金銭を要求する身代金型のマルウエアです。昔はハッキングの能力を誇示するタイプの攻撃が多かったのですが、最近は金銭目的の攻撃が増えてきています。しかも身代金を支払ったとして、元の状態に戻してくれる保証はありません。
ランサムウェアの被害推移
▼企業・団体等におけるランサムウェア被害の報告件数の推移
令和2年下半期:21件
令和3年上半期:61件
令和3年下半期:85件
▼ランサムウェア被害件数(令和3年)146件
大企業:49件(34%)
中小企業:79件(54%)
団体等:18件(12%)
▼手口を確認できた被害(令和3年)97件
二重恐喝:82件(85%)
二重恐喝以外:15件(15%)
▼感染経路有効回答(令和3年)76件
VPN機器からの侵入:41件(54%)
リモートデスクトップからの侵入:15件(20%)
不審メールやその添付ファイル:5件(7%)
その他:15件(20%)
※警察庁「令和3年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」より
数字で見ても、かなりの勢いで被害が増加してきているのが分かりますね。報告されていない物も含めると、実態はもっと多くなると思われます。
ランサムウェア対策のクラウドストレージ利用
会社のパソコンであれば、会社の方針に従ってセキュリティを導入していると思われます。ところがプライベート用途のパソコンはどうでしょう?会社ほどのセキュリティは導入していないケースがほとんどではないでしょうか。おそらくアンチウィルスまでの対策が多いと思われます。
またご自身がしっかり対策されていても、家族の誰かが感染してしまうかもしれません。感染しないのが一番ですが、万が一感染してしまった場合の事も考えておいた方がなお良いですね。大切なデータは、定期的に外付けのストレージにも保存して普段は接続を切り離しておきます。私の場合は3か月に1回、外部ストレージの健康状態をCrystalDiskInfoで診断してから、データをコピーしています。
またクラウドストレージも活用しています。「Microsoft OneDrive」「Google ドライブ」「Amazon Drive」などに分散保存するようにしています。ただしクラウドストレージを利用する場合は、簡単なパスワードを使わない、パスワードの使い回しをしない、などの対策も必要です。外部の物理ストレージ保存と、クラウドストレージ保存でウィルスに対してはもちろん、災害などでデータを失う危険性も低くする事ができるのでおすすめです。