課題をじっくりとヒアリングした上での柔軟な対応。サーバー周りを全て外部へお任せる事で業務に注力でき、安定的な運営を実現!
ミライアプリ株式会社
明確な目的や役割を持って行動する人、働く人々をネットワークで支援することを目的とした IoW (Internet of Workers) を提唱。機械化や人員削減に依るコストカットだけではなく、センシングデータとウェアラブルデバイスを用いて「作業内容、効率の改善、疲弊や事故を防止」など、働きやすい環境の実現による業績の向上をクライアントと共に目指している。
保守しているサーバーで運営されているサービスについて教えてください。
リアル連動の電子コミックマッピングサービス「マワシヨミジャンプ」を開発・運営しています。
第1回週刊少年ジャンプ アプリ開発コンテストでの入賞をきっかけに開発しました。現実のマップ上に電子コミックを置いて不特定のユーザー同士で電子コミックを交換(共有)するサービスです。学生のころ、友達同士でしていた「回し読み」の感覚を電子サービス上で再現しています。
※マワシヨミジャンプに関するエピソードはこちらでもご紹介しています。
サービス・システムを運用されるうえで課題となったもの
システム自体は実現できると思っていましたが、全国区でコンシューマー向けの大規模なサービスを自社で手掛けるのは初めてで「予測不可能」だらけだったことですね。
具体的にはメジャータイトルの「少年ジャンプ」のアプリということでリリース時の反響の大きさや、サーバー側のセキュリティ対策などが懸念事項として挙がっていました。
例えば、実際にはクラウドサーバー内にコミックスや個人情報等のデータは置いていないのですが、そういったデータを目当てにサーバーへ不正アクセスを試みるケースを想定して・・といったものです。ただ、サーバー側の専門的なセキュリティ対策について自社では知見がありませんでしたし、今回は大規模なシステムとなるので、アプリ側の開発業務に集中するためにも、この際サーバー、ネットワークレイヤーは丸ごと専門家にお任せしよう!となりました。
ネットアシストにした理由、MSPサービスを導入したきっかけについて
いつ、何が起こるかわからない世界なので、柔軟な対応をしてもらえる会社が良いと思っていました。
複数社に相談をしましたが、他社さんの営業の方は「対応範囲の中で」「マニュアルに沿って」といった杓子定規な回答だったのですが、ネットアシストさんは我々の課題をじっくりとヒアリングしてくれた上で、柔軟に対応すると回答してもらえたので。決め手は担当の浅井さんの説得力と懐の広さですね。
現在のサーバー環境に決められたのはどうしてですか?
さくらインターネットのクラウドにしたのは定額利用可能な面も含めた「コスト」とこれまで自社でさくらインターネットのVPS環境を使用していた「利用実績」からです。
初期検討段階ではAWSも選択肢にあったのですが、「さくらのクラウド」に比べて扱いが難しいということもあり、「さくらのクラウド」に決めていました。また、運用に必要なスペックを青天井にはせずに、不要な負荷をかけない設計を意識してシステムを制作したので、実際に想定の環境で収まるかどうかを確かめてみたい気持ちもありました。
ただ、ネットアシストの浅井さんから「アクセス集中などの高負荷が懸念なら、より柔軟に対応できるAWSの方が良いのではないですか?」と意見をもらえたのはありがたかったです。いい意味で出しゃばっていただけたおかげで(笑)、もしさくらインターネットの環境が高負荷に対応できなくなった場合は、AWSへ移行するという再構築案を立てることが出来ました。
弊社のサービスでお役に立てている部分
サーバーの障害対応や運用代行、セキュリティ対策などサーバー周りをお任せ出来ているので、私たちは安心してアプリケーションレイヤの業務に注力できています。
あとは、サポートデスクで電話を受けてくれるのがエンジニアの方なので(技術者の私たちとしては)コミュニケーションがとりやすい。サーバーの構成や過去の対応履歴などもしっかりと管理されていて、すぐに状況を理解していただけるので安心できます。 電話応対自体も感じが良いですし、素晴らしいと思います。
弊社のサービスで物足りないと感じる部分
率直に言うとありません。…ないでしょう?
強いて言えば、コミュニケーションのきっかけになるようなサービスや、ツールがあるとなお良いですね。
保守をお願いしているサーバーが安定稼働していると、ネットアシストさんからは毎月請求書が送られてくる他に接点がなくなってしまいますので・・・。
簡単な月次レポートなんかが送られてくるとレポートの数字をみて「ちゃんと見てもらっているな」という実感がわきますし、内容で気になったことがあればそれをきっかけに相談もできますからね。
あとは、これは要望になりますが、サーバーの保守と合わせて、アプリケーション側の状態の監視も対応してもらえると。
障害対応までいかなくても良いので、サーバー起因ではないエラーなどを検知した際に、オペレーション代行のような感じでシステム担当者に連絡をもらえるといった見守りサービスですね。
「24時間365日、有人で監視している」というのはクライアントにとっても安心感があると思います。
今後の事業やサービスの展開についてお聞かせください。
マワシヨミジャンプを引き続き安定的に運営することですね。
本業の方では、来年スマートウォッチと位置情報を利用した熱中症対策、導線分析、作業者間コミュニケーションなどの機能を持つサービスのパッケージ展開を予定しています。